Ａnother Ｅpisod ｂy………

咄嗟に明日って言ってしまった。……言っちゃったよ。 明日……会わなきゃダﾒか？………ダﾒだよな。



「あ！もしもし？シｭﾗｲｸ？お前今サﾎﾞﾘ？」



無意識に。シｭﾗｲｸに電話していた俺。ぶっちゃけ会話になりそうな気はしないが
男の話だ。男に頼るしかないだろう。



『当然。自主トﾚは性に合わない』
「じゃ、いつもの場所に集合だ！」
『了解』



いつもの場所。 俺達がよく訓練をサﾎﾞる場所。エﾝﾄﾗﾝｽホｰﾙ。 ほぼ毎日、決まった時間にいつも 自然と集まってバｶする場所。俺、シｭﾗｲｸ、イｾﾙﾅ。 遊んでて怒られたのもつい最近の事なのに遠い昔の様に感じるのは気のせいか？



「アﾝｻﾞｯｸ！」
「おぉ！悪いな」
「うん。珍しいな、お前が呼び出すとか」
「なんとなくな。お前に会いたかったんだよ」
「…………なんかキﾓいな」
「嘘だよ。うｰん………まぁ100％嘘ではないけど」
「なんだよ」
「………出陣命令が出た」
「……ｯｯ!?」
「明後日には出る。リｼｬｰﾙだ………」
「嘘だろ？」
「こんな時に嘘言うかよ」
「………マｼﾞかよ」
「次にここへ帰ってくるのは死んでからか…、殉職者リｽﾄでか………」
「おい、そんな事言うなよ………」
「お前もわかってるだろ？リシャールは今まで誰1人生きて戻って来た奴は居ないんだよ」
「わかってる……。わかってるけどアﾝｻﾞｯｸまで…。明日はイｾﾙﾅがリｼｬｰﾙに発つって………」
「………はｯｯ!?」
「知らなかったのかよ!?」
「聞いてねぇよ！」
「ボｽはｯｯ？言ってなかったのか？」
「神族専門の工作員とだけ…」
「………そんなのイｾﾙﾅしかいないじゃないか」
「………確かに」