Ａnother Ｅpisod ｂy………

戻ってみると研究室の半分が焼かれ、あのおっさんの姿もイｾﾙﾅの姿もなかった。 当然一緒にあったはずのデｭﾗﾝﾀﾞﾙも………。


━━━こんだけ焼却されてて俺の死体は焼却されてねぇとか………。



ツｯｺﾐ所を間違った。



だが、これは確実にイｾﾙﾅだ。研究室を焼いたのではなく恐らくあのおっさんを
焼いたんだろう。工作員お得意の『抹消』ってやつだな。波動を辿れば追いかけられるはずだが、あまりにも乱れがあって場所を特定できなかった。長年の眠りから覚めたばかりでまだ体も精神状態も安定していないのだろう。



頼む………無事で居てくれ…。



研究室を後にして、エﾘｼｬの元へ戻った。予想はしていたがいきなり出てったから思いっきり怒られた。でも、もう隠す理由はないだろう。エﾘｼｬは生前イｾﾙﾅとは仲が良かった。彼女の事も心配してないわけがなかった。軽く事情を話すとすぐにわかってくれた。



その後何度か波動は確認したが、やっぱり居場所はわからずそのまま時間が過ぎていった。