Ａnother Ｅpisod ｂy………

俺のこめかみには、こりゃまた見た事のない様な銃を突き付けられていた。これがアﾙﾄﾙｰｼｭｶ製の銃か？ここからチﾗｯと見える隣の部屋の光といい、この銃といい、アﾙﾄﾙｰｼｭｶってそれ程にも文明が進んだ大陸なのか？噂以上に凄いとこなのか？



「………どうした？私に従うか、今ここで死ぬか、2つに1つの選択だ」
「………従う！従うから！銃を下ろしてくれ！まだ俺は死にたくないｯｯ！」
「いいだろう」
「でも！従うには俺からも条件がある！」
「なんだ？」
「この部屋の中だ！……何隠してんだ？」
「誰もそこまで教えるとは言っていない。お前はこの山から出なきゃいい。それだけだ」
「あんたに従う以上俺にも知る権利があるはずだ！何も知らないのに山から出ちゃいけないなんてそんなのおかしいだろ！」
「見た所でお前の様な子供にわかるわけがない………」
「だったらいいだろ!?………じゃなきゃ俺はあんたには従わないｯｯ」



そう言い放って小屋から出ようとすると
カﾁｬｯとまた再び銃口を向けられる音がした。



「山から出ない。私以外の人間とは決して会わない。そして喋らない……。そう誓え………」
「………こんな山奥誰も来たりしねぇよ」
「誓うか………？」
「はｰい！誓いますよｰ」



どうやら俺を信用しきれないらしい。おっさんまた更に銃を構えた。



「わかったって！騎士に二言はねぇよ」
「………ついて来い」