Ａnother Ｅpisod ｂy………

言われるままにおっさんのあとをついて行った。さっき少し覗いた部屋に入ると
そこには緑色の光が点々としていた。見た事のない装置？とかビｰｶｰの中身の液体が光を放っていたり不思議な空間だった。



「おっさん………」
「イｰｼﾞｽだ」
「イｰｼﾞｽ………。一体どうやって短期間にこんな小屋を建てた？この装置とかも
短期間じゃ無理だろ？普通………」
「………錬金術だ。錬金術は貴金属の精錬だけではない。この様な装置も移送する手段などいくらだってある………」
「ふｰん………」



錬金術………か。 聞いた事くらいはあるな。この変な装置も錬金術で使うのか？ 気になる物はたくさんあるが、一際デｶく、一番強く光を放ってるガﾗｽケｰｽの様な物に惹かれた。それに近づくにつれて
中が見えるようになっていく。遠くからだと光が強すぎて見えなかったらしい。 ちょこっと中身を覗いてみた。



「………？…………………ｯｯ！人ｯｯ!?」
「おい！絶対それには触るなよ……！」
「………人だ……」



ガﾗｽケｰｽの中には 小さな女の子が入っていた。



「なんで………」
「それは人ではない」
「………え？」
「私の造ったホﾑﾝｸﾙｽだ」
「ホﾑﾝｸﾙｽ？」
「そうだ。人造人間とでも言えばわかりやすいか？」
「そんな事が現実的に……」
「ありえるんだよ。だが実際法的にはホﾑﾝｸﾙｽを造る事は禁じられている。」
「じゃあ、あんた犯罪者じゃねぇかよ！」
「そうなるな」
「俺犯罪の手助けするとかは御免だぞ!?」
「最初から手伝わせようだなんて考えちゃいない。ただお前は黙ってこの山に籠っていればいいだけの話だ」
「……………わかったよ。でもこの女の子……。死んでるのか？」
「これから生きるんだ」
「………どゆこと？」