Ａnother Ｅpisod ｂy………

イｰｼﾞｽはホﾑﾝｸﾙｽにこれから魂を移すと言った。その魂は、魂だけで2000年以上
生きているものらしい。魂をこの女の子に移せばこのホﾑﾝｸﾙｽは普通の人間と同じ様に生活を送れるそうだ。けど、その頭脳と身体能力は並外れたものらしい。
それがホﾑﾝｸﾙｽの製造が禁じられている理由。もしおかしな気を持ったホﾑﾝｸﾙｽが居たなら凶悪な犯罪者と化してしまうから……。



「今回私が造ったホﾑﾝｸﾙｽ……IS-luna tipeAは対神族用兵器として造ったいわば試作品だ」
「対神族用兵器？」
「そうだ。ラｲｱｯﾄよ。お前は何故アﾙﾄﾙｰｼｭｶはあんな隔離された空間なのか知っているか？」
「えｰっと、確か神を敵に回した罰？だったかな？」
「簡単に言ってしまえばそうだ。そんな状況だ。いつ神々がアﾙﾄﾙｰｼｭｶに攻めてくるかわからない。神とは、到底人間では敵う相手ではない。その為に対神族用兵器として身体能力の高いホﾑﾝｸﾙｽが使えるのではないかと私は睨んだ。まぁ今製作してるのはあくまでも試作品。これがうまくいけば量産も可能だ」
「量産？魂は1つしかないのに？」
「よくそこに目を付けたな。確かに魂は1つしかない。だがその魂は分割して使う事ができる」
「分割して？」
「例えば3つに分ければ3人のホﾑﾝｸﾙｽが使用可能になる」
「？」
「実際は数十にも数百にも分割は可能だ」
「…………まぁよくわかんないけど、これからこんなのをあんたはいっぱい造るつもりなんだな」
「その通りだ」
「でもさｰ、攻撃を阻止する為に造るならあんた別に悪い奴じゃなさそうだな」
「……………………」
「で？今聞いた事を黙ってりゃいいんだろ？」
「そうだ」



思えば、さっきからイｰｼﾞｽの言ってる『魂』なんてのはどこにあるんだか……。目に見えないだけなのか？