ヤンキー様と秘密の恋愛♪
第一話
「姫南、また行くの?」
親友の皐月が呆れたように言った。
「もちろん♪」
私は言ってから走り出した。
「ったく…気をつけなよ~?」
皐月が私の後ろで叫んでる。
「ごめんね、皐月!」
私は振り返って両手を合わせた。
「ちょっ…姫南、危ないよっ!」
皐月が叫ぶ。
「へ?」
どんっ!
「きゃあっ!」
体が床に打ち付けられる。
「いたた…」
慌てて顔を上げる。
「いってーなぁオイ!!」
銀髪の男子が私の首のところを掴んだ。
「きゃあ!?」
「いてぇんだよ!このクソアマが!!」
ガクガクと揺さぶられる。
め、目が回る~!
「おい」
響く低い声に、男子の手が止まった。
この声…
「んだぁ?お前…正義の味方気取りかぁ!?」
「煉!?」