ヤンキー様と秘密の恋愛♪
言いながら、煉は私を持ち上げた。
と言っても、お姫様抱っこじゃない。
高い高いする時みたいな抱き上げ方。
「煉…やりすぎだよ?」
私は抱き上げられたまま煉の頬をつついた。
「姫南を殴ろうとしてただろ?当然の報いだ」
煉はサラッと言った。
「私は大丈夫だよ、ちょっと目が回っただけ」
クスクス笑いながら、私は煉の頭を撫でた。
「目が回った?チッ…あの野郎あと一発殴ってやる」
煉は忌々しそうに言った。
「大丈夫だって!心配してくれてありがと、煉♪」
私は煉の額にキスした。
「仕方ないな、今度やられたら絶対言うんだぞ?」
煉は私をゆっくり降ろした。
トンっ
「私には煉がいるから大丈夫だよ」
私はそう言って煉に抱きついた。
「それもそうだな」
煉はそう言って私の額にキスした。