文化祭。恋は何故か突然訪れるみたいですね。私はお友達に恋したみたいです。
「智弥ちゃんっ!」
ぐいっと尚輝に手を引かれて、私はすごく驚いたうえに、また鼓動が跳ね上がった。
「何。」
「もう余計なこと言わないから、嫌いにならないで。」
もう、そんなこと言われたら冷たくできないじゃないか。可愛いとか思ってしまうじゃないか。萌えてしまうじゃないか。
「ならないよ。」
そう尚輝に言うと、ホッとした顔をした。そんな尚輝に、
「ほらーたこ焼き買いに行くよ。」
と言って、歩き出した。
後ろをちょこちょこ付いてくる尚輝が可愛く見える。ああ、そんな予感はしていたんだ。
お友達としか思ってなかったのに、尚輝に恋しちゃいました。
-end-