裸の王者
そうそう、そもそも、身体検査の日なんて、
実に苦痛なものだったのだ。

私は、出べそなのだ。
しかも、おへその下に縫い目がある奇異なもの。
それに、、、当時から気にしていたことは、
乳首がちょっと大きいこと、、、
女の子の干し葡萄ってことはないけれど、、
小豆くらいはあった、、、

そんな私に、スケベ心発揮は、、、無理っちゅうものだ。

教訓、、、
男は無理をしても 
回りに同調すべし。。。。。

そんな教訓は、老いてやっと、気づいたこと。

見えなくても、見たくなくても、
窓に顔をうずめるべきだったのだ。

やはり、無理してでも、隙間なき湯船に浸かるべきだったのです。


そう、そして、
今、、私は、
天涯孤独を
生涯楽しむ境遇に
甘んじている。
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