大好きなんだからっ


「もうっ!!この学校さ、
ほんま校舎大きいって!!」

入学早々遅刻。
べらべらと大きな声で
独り言を喋りながら歩く。


どんっ


「…んやねん!?」

パッと前を見る。

「いや、こっちが何やねんって言いたい側やねんけど…」

目の前には、背の高い、スーツを着たホストみたいな男性が立っていた。俗にいうイケメン。


「…なあ、1の1の教室って何処なん??」

「そこまっすぐ行って右じゃ!!てかまず、遅刻届出しや。」

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