天然水 -雅紀side-
次の日、
授業をさぼろうと思い
廊下を歩いてると
杉本サンを見つけた。
「今から別館に来て」
そう言い別館に行った。
来るかな?
俺が指輪持ってるんだし
来るか。
ってか指輪…
どこに置いたっけ?
あ、家だわ。
別にいっか。
そんな事を考えてたら
杉本サンが来た。
「ひめチャン遅かったね」
“なんで私の名前
知ってるの?”
さっき祐希から聞いたからなんだけど…
「ファンだから」
適当に答えた。
ありえないって
顔してるし。
「これから俺のこと雅紀って呼んでね?」
嫌とか言わせないから。
今日はそれだけを
言って帰ることにした。