天然水 -雅紀side-
弱音
その日の夜。
母親から手紙が来ていた
どうやら再婚するらしい
相手は外国人の上司
別に俺はいいけどな。
1回こっちへ来いって
おかしくない?
親なんだから
日本に来いよ…
ブー ブー ブー
客から電話だ。
「もしもし?」
“今どこにいるの?”
「すみません。
今から行くんで
待っててください。」
“早く来てね?”
「わかってますよ
じゃあ、切りますね?」
そう言い電話を切った。