天然水 -雅紀side-

でも違った。

“逃げたりしないから”
そう言ってくれた。

俺の事、受け止めて
くれた?

素直に嬉しかった。

「ひめ、最高!」

その時に思った。

絶対に手に入れる。

俺だけのものに
なってくれよ。


それから毎日
俺はバイトがどれだけ
遅く終わっても
必ず7時に起きて
学校へ行くようになった

ひめが来るのは
8時40分。

35分にアラームを設定して
それまでは寝ておく
ことにした。

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