天然水 -雅紀side-
“雅紀の家ってどこ?”
「俺?〇〇町の一丁目」
“一緒じゃん!”
「マジ?!ひめの家も
あそこらへん?
俺の家、郵便局の近くのマンションだよ?」
意外と俺とひめの家は
近かった。
帰りにひめを家まで
送った。
俺の住んでるマンション
ここから見えるじゃん‥
“送ってくれて
ありがとう”
ひめがそんな事
言うからさ、
手放したくなくなった。
そして、ひめに
キスをした。
触れたかどうか
わからないぐらい
軽いキスを‥
「ごめん‥」
そう言いすぐに帰った。
俺‥やばいな。
男いる奴に
キスしちゃったし。
それよりも
今まで気づきあげてきた
距離がまた元に戻って
しまうかもしれない。