天然水 -雅紀side-

我慢できなくなり
煙草に火をつけた。

廊下の窓開いてるし
匂いなんてすぐに
消えるだろう。

“学校でも煙草
吸ってるの?”

「実は昨日の晩から
飯食ってなくてさ‥」

そう言うとひめは
食堂へ行こうと言って
付いて来てくれた。

俺は適当に弁当を買い
ひめの元に行った。

適当にバレなさそうな
場所を見つけて

飯を食べた。

ひめはさりげなく
お茶を渡してくれた。
下心なしに
気づかいできる女って
いいよな。


なんて思った。

それと同時に
彼氏にもこんな事を
しているのだろうか?
と思った。

ひめを彼氏から
奪うのは大変そうだ。

だってさ、
もしひめが
俺の彼女だったら

絶対に手放したくない。

フラレたら仕方ないけど

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