天然水 -雅紀side-
それにさ、
クラスのイベントだから
ひめもいるわけだし。
絶好のチャンスを
逃すわけにはいかない。
もしかしたら
他の男が狙ってるかも
しれないしな。
バイト休み中の
いい暇潰しにもなるし。
嬉しい事は
連続して続くものなのか
次の日の朝、
耳を疑ってしまうぐらい
嬉しい事が起きた。
“旅行の自由行動
一緒にしない?”
言うまでもないけど、
ドキドキした。
素直な意見を言うと、
俺の事好きなのかと
思った。
「ラブホ巡りすんの?」
動揺を隠すように言う。
“しないし!”
どうやら、俺を
からかってるのでは
なく本気で俺を
誘ってるらしい。
正確に言うと
祐希もだけど…