天然水 -雅紀side-

時刻は既に11時を
過ぎていた。


それでも俺は説得した。


「心から愛せる人を
見つけたんだ。」

その言葉を言うと

“仕方ないなー”

そう笑顔で言ってくれた

「今まで長い間、指名し
てくれてありがとう。」


“雅のそんな笑顔
今まで3年間もいたのに
見た事ないわ”

そう言って客は煙草に
火をつけた。


俺は明るくなり始めた
外を見て急いで帰った。


家に帰ると、
ひめから置き手紙が
あった。


帰れなかった俺の為に
飯までちゃんと作って
置いてあった。


ひめが作ってくれた
飯を食べて、
東京へ行く準備をした。


< 42 / 62 >

この作品をシェア

pagetop