天然水 -雅紀side-
時刻は既に11時を
過ぎていた。
それでも俺は説得した。
「心から愛せる人を
見つけたんだ。」
その言葉を言うと
“仕方ないなー”
そう笑顔で言ってくれた
「今まで長い間、指名し
てくれてありがとう。」
“雅のそんな笑顔
今まで3年間もいたのに
見た事ないわ”
そう言って客は煙草に
火をつけた。
俺は明るくなり始めた
外を見て急いで帰った。
家に帰ると、
ひめから置き手紙が
あった。
帰れなかった俺の為に
飯までちゃんと作って
置いてあった。
ひめが作ってくれた
飯を食べて、
東京へ行く準備をした。