天然水 -雅紀side-
愛しすぎる
7時になり、
目を覚ました。
学校の準備をして
家を出る。
早く出るのには
ちゃんと理由がある。
ひめは毎朝、
別館に寄ってるからだ。
これも祐希に
聞いた話だけど‥
別館へ行くまで
ドキドキした。
ひめの事だから
こんな時間には
まだ来てないだろう。
ひめに会える。
そう思うだけで
嬉しかった。
やっと、気持ちを伝える
事ができるんだな。
階段を登る音がした。
きっとひめだ。
上から階段を覗く。
やっぱりひめじゃん!
俺に気づいてないし。