天然水 -雅紀side-

「ひめ、こっち来て。」

風呂を出た後、
俺はテーブルをはさんで
向かいにいるひめを
横に呼んだ。


「ひめが好き。」

そう言い抱きしめた。

ずっと言いたかったのに

なかなか言う事が
できなかった言葉。


ひめの気持ち知ってるの
に緊張してすぐに
言えなかったんだ。



ひめは俺を
受け入れてくれた。


「愛してる。」


その日の夜、

俺らは1つになった。

今までしてきた行為と
同じとは思えなかった。

緊張したり、
感動したり、
心が満たされたのは

俺にとって、
初めての事だった。



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