天然水 -雅紀side-
しばらくして
杉本サンが戻ってきた。
“遅くなってごめんね”
さっき教室に来てたくせに俺が知らないと思ってるんだ?
今日は先生、来ないし
いいチャンスじゃん。
「杉本サンさっき
いたじゃん。」
“ごめんね?”
もしかして姫島のこと
彼女とか思ってたりして
「彼女じゃないから。
ただの欲求不満解消の相手なだけ」
“何でそんなこと
するの?
あの子、上島クンのこと
好きじゃないの?”
「あいつが望んだことだし、俺はただ相手してやってるだけ」
その後杉本サンは
街で俺を見たと言った。
きっとバイト中見られたんだろう。