六花伝
彼女が死んだ時、世界から色彩が消えた。
何を見ても、彼女に繋がって。
「私を愛するなら、世界も共に愛してください。
死んでも、私は地に還るだけです。
次の大地の子を、愛してください。」

ああ、君の言葉を、約束を守れそうにない。
ごめん。
君の魂を、あの子に封じた私を、君は許しやしないだろうけど。
怨まれても、憎まれても、共にいたいと………
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