華桜学園
走ってきた先は、保健室。
紅葉はどうせ恋人と過ごしてるに決まってる。
その時間を俺が潰すわけにはいかない。
「風真君どうしたの??」
保健室の先生に心配され、ただいまベッドの中。
そしてその側に、椅子に腰かけた水谷先生。
所謂、保健室の先生や。
ルックスはカッコイイが、性格なんか最悪。
恋人なんかめっちゃおる。
「別になんもないよ。体調悪いだけやし…」
俺は水谷と逆の向きに、寝転がっている。
「そうかな???僕には、体調だけじゃないように見えるけど?」
「水谷センセーうるさい。」