華桜学園


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待ち合わせ場所は、いつも遊びにいくショッピングモール。


ただ今の俺の緊張は、マックスだ。
そして、少しの不安がある、


「葵、大丈夫かな?嫌われたりとかしないよな??」


「あ"?俺が化粧とかしたんだから、間違いねーし。ってか、紅葉いい加減にしないとさすがの俺も、怒るぜ??」


さっきからこの会話の繰り返しだ。

「だって、引かれたら嫌だし」


「自信持てよ。もし仁先輩が、紅葉のこと泣かしたりしたら殴ってやるから。」



「それは、いくらなんでもひど過ぎだろ…」




「あっ!晃―!」

えっ!?
もう着いちゃったの?

待って、心の準備が出来てないし。


葵に引っ張られながら、仁の前に行く。

「ぁ、仁…」

顔を上げ、挨拶をする。





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