華桜学園
食堂に入るとそこは、凄いしかなかった。
「わぁ…スゲェなぁ、葵」
「そうでもないやろ?」
そうでもないって、ヤバイぐらい広いし……
はぁぁ――…
そういえば、葵もどこかの社長の息子だったな。
これだから、金持ちは嫌なんだよ。
一般人の俺と金持ちみたいなボンボンとでは、金銭感覚が違うんだよ。
「行くで、紅葉」
葵はそう言うと、近くにある空いてる席に座った。
「ちょ…葵、待ってよ」
俺も後を追って隣りの席に座った。
「紅葉は、何食べんのやぁ??」
「…オムライス」
そう言うと、葵はパネルをいじりだした。
何をしているのかと聞くと、パネルで注文しているらしい。
金持ちは、本当に凄いね…
パネルで注文するって、セレブだな………
さすが、お金持ち学校だと思い知らされた。