華桜学園
紅葉は、何処を探してもいなかった。
さすがに、授業の間の休み時間は、見つかる分けないかと思い中庭で一休みしようかと、足を踏み入れた時だった。
「――――!!!!」
何処かで、紅葉の声がして耳をすませながら、探していると……
そこには、クソガキ共に囲まれた紅葉を見つけた。
「No.3の総長をなめんじゃね―――!!!!」
そう言ってる紅葉…
自分で本性バラしてなにやってんだろ、とか思いながら声をかけた。
これから、本当のことを言ったら気持ち悪がられるだろうか?
そうなったら、俺は一生立上がれないだろう………
愛しくて、あの時の面影を少し残していた紅葉。
告白した時の返事があまりに嬉しくて、理性が利かなくなるかと思った。
紅葉は、俺のキスを受けいれてくれた。
もう一生紅葉のこと、離さないからな。
なんとしてでも、つなぎ止めるから。
紅葉、愛してるから。