華桜学園
一人で、デパートのベンチに腰かけていると、携帯電話が鳴った。
だが、表示を見ると全く知らない電話番号だった。
俺は、ずっと鳴り響いている携帯を迷ったあげく出た。
「もしもし、誰ですか?」
「さぁ?誰だと思う~?」
電話越しから聞こえてくる、ヘラヘラしした声はどこか、聞き覚えのある声だった。
…まさか!!!!!!
「お前、もしかして目黒とかいう奴か?」
「お~、凄いね!!紅葉ちゃん当たりだよ~ん」
どうやら、電話の相手はSNAKの総長、目黒だった。
コイツのおかげで、体育祭中止になったしな……
「で、その目黒さんが何の用???」
イライラしながら、相手の目的に探りをいれた。
「ふふ……なんだろ~!???
ってかさ、今暇なんでしょ??」
「そうだけど、何で知ってんだ???」