華桜学園



一人で、デパートのベンチに腰かけていると、携帯電話が鳴った。


だが、表示を見ると全く知らない電話番号だった。

俺は、ずっと鳴り響いている携帯を迷ったあげく出た。



「もしもし、誰ですか?」

「さぁ?誰だと思う~?」


電話越しから聞こえてくる、ヘラヘラしした声はどこか、聞き覚えのある声だった。


…まさか!!!!!!



「お前、もしかして目黒とかいう奴か?」

「お~、凄いね!!紅葉ちゃん当たりだよ~ん」


どうやら、電話の相手はSNAKの総長、目黒だった。



コイツのおかげで、体育祭中止になったしな……

「で、その目黒さんが何の用???」


イライラしながら、相手の目的に探りをいれた。



「ふふ……なんだろ~!???
ってかさ、今暇なんでしょ??」


「そうだけど、何で知ってんだ???」




< 57 / 118 >

この作品をシェア

pagetop