華桜学園
体がいうことを、きいてくれない。
どうなってんだよ??
原因が何か、考えていると後ろから声がした。
「どう?体が思うように動かないでしょ???」
「俺にな…にし‥た???」
目黒を睨みながら、言った。
目黒は、いつの間にか俺のすぐ隣りにいて、お姫様抱っこをした。
抵抗したいが、体がダルいうえに呼吸がしにくくて、それどころじゃなかった。
「これね、けっこー即効性があって強い薬なんだけどさ、紅葉ちゃんかなり体力あると思ったから、3錠紅茶に入れたんだよね」
紅茶?
さっきのあの紅茶かよ!!?
俺、全部飲み干しちゃったんだけど………
ヤバい…
気持ちわりぃ
にしても、すごく眠い…
これも薬のせいなのか?
「紅葉ちゃん、おやすみ」
ぶん殴りたいぐらい、ムカつく目黒の声を聞きながら、眠りについた。