華桜学園


突如、仁は俺の腕を掴むと奥の部屋へと、向かった。


二人して中に入ると、仁が捨て犬のような顔をして言った。



「なぁ、紅葉…ダメなのか?」
仁が聞いてるのは、生徒会朝礼の話しだと分かっている。


「…ぅ」

そんな顔されたら、頷くしかないじゃんか。

「べ、別に嫌なわけじゃない。けど…」

「けど…何?」


「……」

「早く言わねぇと、紅葉の〇〇〇〇や◇◇◇をぐちゃぐちゃにして、それをだな…」

やめんか!!!
なんて、破廉恥なっ!!
仁ならマジでやりそうだ!!


「分かったから、それ以上喋んな。

だって、全生徒の前とか恥ずかしいじゃん!」



渋々だが、理由を話した。


すると、仁は

「大丈夫に決まってんだろ。
紅葉には、俺がついてるんだぜ?」

と、これまでにない極上な笑顔で、俺にキスをした。



あ~~、本気で心臓破けるかと思った。
真っ赤になってるだろうな、俺。


「じゃあ、朝礼のために体育館に行くか」
「おぅ!」




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