華桜学園
「もうそろそろだね、葵♪」
「あ、あぁ」
葵ってば、柄にもなく緊張してる。
俺達は今、舞台袖に3人でいる。
どうして仁がいないかというと、仁は生徒会長だから、舞台で注意やら何やら伝えてる。
俺達はあのあと、4人で体育館に向かった。
俺が、顔を真っ赤にしていたからある程度、葵と晃先輩は納得したみたいだ。
あれは、かなりの羞恥プレイだった。
恥ずかしくて、死ねそうだ。
付き合っていると、公表するのは全てが終わった最後だ。
恥ずかしくて、ちょっと怖い。
もし、受け入れてもらえなかったら……
そう思うと、冷や汗が背中に流れた。