甘い蜜
俺はクスリと笑い、麻理亜の瞼に唇を寄せる。
「心配するな」
ただ会わせるだけなんだから。
会社に戻る条件なんだから反対するわけない。
もし何かしら動きやがったら即刻縁を切るつもりだ。
邪魔をするなら容赦しない。
「………本当に、」
「………とりあえず、」
俺は不安一杯の麻理亜をベッドに押し倒した。麻理亜は何事かと目をしきりに瞬きを繰り替える。
色々考えすぎなんだよ。麻理亜は。
なにも考えず、俺に身を任せればいい。
麻理亜は、俺の側にいれば、大丈夫なのだから。