甘い蜜
「敬夜さん?」
「…………言ったよな?ずっと側にいろって……ずっと愛してやるって……」
泣きじゃくる麻理亜に言い聞かせた。
それを覚えている麻理亜は頷く。
俺も頷いて、そっと右手をポケットな忍ばせる。
「それは今も変わらない。これからもずっと一緒だ。」
そして、ずっと愛してやる。
だから、何か形が欲しい。
よくいう契約書じゃないが、似たようなもの。
俺と麻理亜を繋ぐ、もの。
「麻理亜も、変わらないか……?」
ずっと共にあるということを。