甘い蜜
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四年後――。
「………四年も、かかった…」
「四年しか、じゃなくて?」
「こんなにかかる予定ではなかった」
溜め息混じりに呟くと、後ろにいた親父がクスクス笑う。
鏡越しに親父を睨みつけた。
「笑うなよ」
「否………こっちからしたらスゴいものだ……たった四年で私の後を継いだんだから」
これも、麻理亜ちゃんのお陰かな?
「煩い………」
キッと睨みつけても親父はどこ吹く風だ。