甘い蜜
恐る恐るといった体で俺を見上げる。
「と……共食い?」
ニヤリと俺は笑った。
「あぁ……こんな形して怖い性質だな。…こいつら、共食いするみたいだ」
なんともグロテスクな奴らだ。
「まさか………」
「嘘じゃない。見てみろ、ここに書いてある」
トントンとクリオネの説明の書かれてあるボードを軽く叩く。
麻理亜は、そのボードを読み、一気に真っ青になった。
「………本当だ…」
「こんな奴らに麻理亜は憧れるのか?」
麻理亜は、クリオネに視線を戻す。愛くるしいその姿をじっと見つめた後、ゆっくりと首を振った。