甘い蜜



だから、俺も言葉で繋ごうと思う。


「麻理亜」

「………」

「もし、麻理亜が居なくなろうとしたら、俺はきっと麻理亜を監禁してしまうかもしれない」

「え……」


驚いたように麻理亜は顔を上げる。監禁は大袈裟だったか?


「言っただろ?俺にはお前が必要なんだ。」

「敬夜さん……」

「教会でも誓ったじゃないか」


馬鹿だな、麻理亜は。


俺は、麻理亜の額に自分のそれを合わせた。距離が近くなる。


「例え麻理亜が疫病神でも、俺は決してお前を手放さない」


だから。


「………ごめん、なさい…」


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