甘い蜜



相変わらずカッコいいなぁ……と香山先生を見ているとガタッと隣から音が聞こえてきて、見ると山内さんが立ち上がるところだった。


「………え」

「何?先生」


スッと私の横を通り過ぎて山内さんは香山先生の所に行く。


「ちょっとおいで」


………あ、れ?


香山先生は、山内さんに笑いかけると山内さんを連れてどこかに行ってしまった。


私は二人が居た場所をジッと見つめる。


何だか、変な雰囲気に見えたのは私の見間違い?
先生の目、何時もより優しく見えたし、山内さんの表情も……


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