甘い蜜
┗穏やかな休日。
―――――穏やかな休日。
今日は、久々の休日だ。
何時もこき使う葛城もいないし、山のように積まれた書類もない。
ただ、隣に麻理亜がいるだけ。
休日の朝は、流石の麻理亜もゆっくりしている。
俺の隣で気持ちよさそうに眠っている。まぁ、今日が休みだからと昨日はりきったのもあるが。
俺は麻理亜より早く目が覚めたので、ずっと麻理亜の寝顔を眺めていた。
これが結構楽しいのだ。
どんな夢を見ているのか、麻理亜は時々頬を緩ませたり、眉間に皺を寄せたり………飽きない。
頬を撫でてやると擽ったそうに身を捩る。なんだか幼い子供みたいで自然と笑みがこぼれた。