甘い蜜



「はぁ、は……」


漸く解放された麻理亜は、肩で息をしながらぐったりしている。


「今日は何をしようか?」


ぐったりしている麻理亜に俺は気分良く聞く。さっきまでのが嘘みたいに清々しい気分だ。


犠牲になった麻理亜は、キッと俺を睨みつけてくるが、涙目では全く怖くない。むしろ誘惑しているのか?と聞きたくなる。


「どうした?」

「………なんかムカつく」

「何?まだ擽られたいのか」


にっこり笑ってやると、麻理亜は顔を青くして勢いよく拒否する。


「……なんか、敬夜さん性格悪くなったね……」


シーツに埋もれながら麻理亜は恨めしそうに見てくる。


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