甘い蜜
麻理亜はしばらく考えると首を振った。
「何でだ?」
「せっかくの休みなんだから、ゆっくりしようよ」
久々だからってわざわざ外に出かけなくても良い。
ゆっくりとのんびりと退屈だ、と思えるくらいにだらけるのもいいんじゃない?と言った麻理亜に、なるほどと頷く。
「………それもいいな」
「ん……3時には紅茶パーティーをしよう」
「あぁ……」
「だらだらしようね」
麻理亜の提案に俺は素直に頷く。
今日はのんびりに決定だ。
ふと、俺は自分達の今の状態を省みた。
「麻理亜」
「何?」
もそもそと起きる準備を始めた麻理亜を呼び止める。