甘い蜜
若干、麻理亜の頬が赤く染まっているのは気のせいだろうか。
「………そうだな」
フッと笑って、俺も甘さ控えめに作られた麻理亜の手作りのケーキにフォークを伸ばした。
いつも忙しくて、気を張ってばかりだから。
こういう休みくらいのんびりと、だらだらと麻理亜と過ごす。
次の休みを早く作るために早く仕事終わらせなきゃな。
「………そうだ麻理亜」
「うん?」
「昼はだらだらしたから、夜は頑張ろうな?」
「………は?」
思わず聞き返してくる麻理亜ににっこりと笑みを贈った。
穏やかな休日には、のんびり時々活動的に……な。
―END―