甘い蜜



私は、敬夜さんの視線を受けながら適当に着替えと、その他必需品をバッグにいれる。
ものの10分で完了。


「準備終わったよ」

「じゃあ行くか」


敬夜さんは何時準備したのか自分のバッグと私のバッグを持って家を出る。


「どこ行くの?」

「秘密」


同じ質問をしても同じ答えが返ってくるだけなので、私はあきらめて敬夜さんの後をついていくだけにした。


車に乗ると、運転手さんが待っていてくれたみたいで、少し悪いことをしたなと思った。


敬夜さんが社長になってから変わったことはたくさんある。この送迎もその一つだ。


その他にもいろんな事が変わったけれど、唯一私達は変わっていない。


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