甘い蜜
「なるほど」
麻理亜らしい、と俺は手を合わせてから食べ始める。
1日ぶりだが、かなり恋しかったみたいだ。毎日麻理亜の料理を食べないと寂しくなる。
麻理亜のありがたみがしみじみと伝わってくるな。
「会社休んじゃって・・・迷惑かけちゃってごめんなさい」
「気にするな。俺のためでもあったしな」
だから今日はきっと何時もの倍以上働かされるだろうな。
「葛城さんにも謝らなきゃ」
「別に気にしなくてもいいと思うが」
「そうかな?」
「むしろ昨日あのまま会社行ってたら逆に邪魔者扱いされていたかもしれないしな」
あの葛城ならあり得る。