甘い蜜
┗Merry Christmas!
―――――Merry Christmas!
それは突然俺達の所に送られてきた。
「敬夜さん」
会社で片づかなかった仕事を持ち帰り処理していると、恐る恐るといった感じて麻理亜は俺の名前を呼ぶ。
「どうした」
俺はパソコンから目を離し麻理亜の方を向く。今大丈夫かと聞かれ、俺は頷いて麻理亜を手招いた。
「何かあったか?」
「変なのが入ってた」
近づいてきて麻理亜は一通の白い封筒を俺に渡した。
宛先も差出人も書いていない真っ白な封筒。確かに変だ。
「中、みたか?」
聞くと麻理亜は首を振る。