甘い蜜
「いいよ。気にしてない」
ニヤリと笑みを浮かべる。
「その代わり、教えてあげなきゃな」
「………え」
俺の笑みに含まれる思惑に気づいた麻理亜は、さぁぁっと真っ青になる。
そんな麻理亜の頬に口づけを落とす。
「麻理亜しか見えないって証拠」
「………遠慮、」
「なんかしなくていいからな」
チュッとわざと音を立ててキスを落とす。それを合図に、結局一日中麻理亜を寝かせることはしなかった。
翌日、ベッドでぐったりしながら、もう嫉妬なんか絶対しない………と誓っていた麻理亜に俺は満足げに笑みを浮かべたのであった。
―END―