甘い蜜
なんかね、楽しいの。と麻理亜が言う。
「楽しい?」
「うん、何でだろう?」
首を傾ける麻理亜。
麻理亜が何故楽しいのか俺にもわからないけれど、麻理亜が楽しいならそれで良いと思う。
せっせと麻理亜は重箱に料理を詰めた。残った分は、夜にまたアレンジするらしい。
「じゃあ、あっちで食べるか?」
「皆で食べ方がいいよ」
「そうだな」
俺が頷くと麻理亜は、エプロンを外して準備してくると寝室に戻っていく。
俺は、ソファーに座りながら、麻理亜の準備を待った。