甘い蜜
プレゼントなんて柄じゃない。
前の俺が今いたら殴ってるだろうな。
「え、え?」
突然の事で麻理亜はパニックになっている。
「いいから、開けてみろ」
促してやると、麻理亜は包みをゆっくりと綺麗に剥がしていく。
「………これ、」
「欲しそうだったから」
「でも、貰えないですよっ」
服も買ってもらったのに、と麻理亜は言う。
「そんなの気にしなくて良い。お前がつけないで誰がつけるんだ」
俺はそんな可愛いのつけられないからな。
そんな趣味はないし。