チャリパイ13~ジョン・レノンの幻の楽譜~
「それで、どうなったの?」
「それだけですが…ナニカ…?」
「それじゃあ~何もわかんねえだろ!」
「だから私も苦労しているネ……」
レノンの楽譜が存在していた事は解ったものの、その所在はMI6でも解明出来ずにいた。
「その40年前に、風に飛ばされて何処へいったかわからない譜面を探し出せっていうの?」
てぃーだが呆れた顔で両手の掌を肩の横で広げる。
「燃えるゴミに出されて、燃やされちゃったかもしれないわよ…」
あまりに絶望的なこの状況に、子豚も投げやりになっているようだ。
シチローは、辛辣な表情で腕組みをして唸っていた。
「う~~ん…何か良い方法はないもんだろうか……」
その時。
「そうだ!楽譜といえば!」
横にいた涼風が突然、突拍子もない声を上げた。
「えっ!何か思いついたの?涼風さん!」
「『いい詩』が浮かんだ…」
「・・・・・・・・」
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