チャリパイ13~ジョン・レノンの幻の楽譜~



MI6との接触に成功したチャリパイだったが、肝心の楽譜の在処はわからずじまいであった。


その一方で、精鋭部隊が集結した尊南アルカイナの方は、情報の宝庫である図書館でビートルズに関する書物を読み漁る作戦に移っていた。


「これから図書館に行って、ビートルズに関する本を徹底的に読み漁るぞ!」


某図書館…


普段は滅多に来る事の無い図書館で、尊南アルカイナのメンバーはいつになく真剣な眼差しでそれぞれ本棚から選び出した本を一列に並んで読んでいた。


羽毛田の本…



『ビートルズにおけるジョン・レノンの主張』



サトの本…



『上司と上手く付き合う方法』



めいの本…



『上手なお茶の淹れかた』



セイの本…



『機動戦士ガンダム~ノベライズ版』



ゆみの本…



『月刊中日ドラゴンズ』











「だああぁ~っ!
ビートルズの本だっつってんだろ~が!!
…シンを見ろ!ちゃんとビートルズの本読んで…」



「zzz……」


「彼、寝落ちしてますけど……」


「何……?」


シンの隣に座っていたセイが言うように、シンはまるで出来損ないの高校生のように、本を盾にしながら、気持ち良さそうに机にヨダレを垂らして居眠りをしていた。


「しかも……彼が持っている本は、ビートルズはビートルズでも……」







『Beatles of the world(世界のカブトムシ)』


「単なる『カブトムシ図鑑』ですけど~(笑)」


「・・・・・・・・」


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