チャリパイ13~ジョン・レノンの幻の楽譜~
偶然?それとも奇跡?
「まったく……何なんだ、あの連中は。図書館を居酒屋かなんかと間違えてるんじゃないのか!……しかし、あのスキンヘッドの人……以前どこかで会った事のあるような気が……」
『チャリパイ9~恋のエンゼルパイ』の時に、耕太は羽毛田と一度接触しているのだが、すっかり忘れてしまっているらしい。
「まぁ~いいか……さっ、そろそろ本の整理でもしようかな」
気を取り直して、今日搬入された書籍をダンボールから取り出し、机の上に積み上げ、古い本との入れ替え作業を始める耕太。
その時だった。
ヒラ…
一枚の紙が、耕太の持ち上げた本の束からひらひらと舞い落ちた。
「ん?何だろこれ…譜面みたいだけど?どれかの古い本のページが取れたのかな……」
持ち上げた本の間から床に落ちた紙を拾い上げ、まじまじと眺める耕太だったが、それがどの本から落ちた物なのかは解らなかった。
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