チャリパイ13~ジョン・レノンの幻の楽譜~
「つまり、しばし休戦って事か?」
尊南アルカイナが『横取り作戦』を企てているなどと知らないシチローは、羽毛田の前に顔をぐいっと近付ける。
「そういう事だ。分け前は『折半』!それなら文句はあるまい!」
レノンの楽譜は数十億の価値があると云われる。
それを折半にしたところで、破格な価値になる事には変わりない。
「ま、いいか♪
じゃあ、チャリパイ&アルカイナの強力タッグで、お宝をゲットするとしますか~♪」
「おいおい、私の存在を忘れてもらっては困るな」
そう言ってシチローと羽毛田の間に割って入る涼風。
「この男は誰だ?」
「私は、黄昏の詩人~涼風だ!」
「詩人…?……何故詩人がこの件に出て来るんだ?」
「あのね……色々あって…彼には今回の件を手伝って貰ってるの…ところで、そっちの四人はアルカイナのメンバーなの?」
てぃーだの問いにセイ、サト、シン、そしてメイ。チャリパイと初対面の四人も、それぞれに自己紹介を始めた。
そして、気持ちも新たに総勢十一人でのレノンの楽譜探しが始まった。
.