チャリパイ13~ジョン・レノンの幻の楽譜~



「ん?あの親子、何かこっちに来るみたいよ…」


子豚達の所までやって来た朧は、申し訳無さそうな顔で子豚達に事のいきさつを話し始めた。


「あの…実は…………………………………………という訳で、少しの間娘を見ていて頂けませんでしょうか!」


話を聞いたゆみが、その申し出に対し、快く応じた。


「お安いご用ですよ♪どうか御遠慮なさらずに」


「ありがとうございます。…でもやっぱり、初対面の方にこんな事を頼むのも……いえ、ごめんなさい。決してあなた達を疑っている訳ではなくて……」


知らない相手に娘を預ける事は、母親なら躊躇するのが当然であろう。


朧には、ゆみ達の後ろで何やら怪しい話をしているスキンヘッドで強面の羽毛田の存在が気になっていた。


そんな朧の様子に気が付き、ゆみはにっこりと微笑んでこう言った。


「安心して下さい♪あたし達は怪しい者ではありませんよ♪…これ、あたしの名刺です♪」














『国際テロ組織
尊南アルカイナ傭兵部隊・ドラゴンゆみ』




「・・・テロ…組織………ですか………」


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